王様のパンとは

なぜパン屋を始めたのか?

子供が小さい頃、アトピーだったので素材にこだわってパンを焼き始めました。その内失敗すると、どうしてだろう?どうしてだろう? と面白くなってきて月に30キロの粉は焼いていました・・・。というのはよくある話。でも「子供が小さい頃はよくパンを焼いたわ」と云う人と”今パン屋をやってる私”との境目はどこだろう?と考えた時、私にもよくわからない・・・。

名前の由来

最初の頃鍋焼きパンが蓋までピタッととどかなかった時モコモコと山形状に焼き上がりその形が王様の冠の似ているところから”王様のパン”と名付けました。

近所に教会があり、信者でもないのに行き詰った時よくお御堂へいって祈らせてもらいました。祈るというよりも、ただジーッと手を合わせてひざまずいているだけ。”忙しい”と言う字は心を亡うという事らしいです。忙しくしているとコトをこなすだけになり心が置き去りになった感じ。そこでジーッとひざまづいて置き去りになった心を待ってあげます。 そんな時間が必要でした。またそうしないとパンが焼けませんでした。

その教会の神父さまに店名の相談をしました。いくつかある候補の中から”1粒の麦”はどうですか?聖書の中にもでてくるしパンは1粒の麦からできるし。と思いつつ聞いてみたら、神父さま「暗い」の一声、笑っちゃいました。”王様のパン”を分析してみると漢字あり、ひらがなあり、カタカナありで見ただけでも読めちゃいます。

作り始めて25年

よくどこでパン作りを習ったの?と聞かれるんですが、実は習った事がないんです。今まで自分が経験した事からチャレンジするのがとても好きで、時間はかかるけど目的以外の副産物が多くて私はそれで生きているといっても大げさではないと思う。世間では副産物を失敗とでもいうのかも?

マーそんなこんなで25年焼き続けてきました。途中北海道産小麦が長雨で収穫出来なかった時1年半程休みその間に、自宅を店舗に手造りで改装しました。おいしいパンを自分達が焼いているような錯覚に陥りやすいが北海道小麦粉を使わせてもらい天然酵母菌で素材のうまみを引き出してくれているからおいしいんです。・・・・・感謝!!

王様のパンが目指しているもの

体は食べ物で作られている。心も食べ物で作られている。と思いませんか?

イライラしている時、手間ひまかけて料理します? 噛めば噛むほどに味がでてくる食べ物をジックリジックリ味わいますか?余計にイライラしますよね。そんな時どんな物を食べたくなりますか?そして睡眠をとったり時間をかけて気分をかえていく日常ですよね。食べ物は体も心もそだてる。”食育”を考え続けていこうと思っています。

気心の知れた友達が集まった時、イベントなどで大勢人が集まった時など、王様の大きな大きな鍋焼きパンがど〜〜んと真ん中にあったら、あなたなら サァどうする?”あなたの分よ”と小分けされていると、さほど悩みもしないけど、大勢のいる中で悩みの種を投げかけられたら、育つものがあると思いませんか?鍋焼きパンにはエネルギーが満々としていて、そんな一役になれたらいいなぁ〜と焼き続けています。

心のこだわり

せっかくつくるのだから良い材料でおいしいパンをつくりたいと材料にこだわるのは当たり前の様な気がします。「手づくりパン」って目に見えない形容詞の連続で形になってきます。”ゆっくり”とか”丁寧に”とか”やさしく”とか”きっぱり”とか”落ち着いて”とか、、、つくり手の心がそうならないと手先まで伝わりません。

例えば”落ち着いて落ち着いて"と言いながら慌しく振舞う人がいます。こちら側まで落ち着きがなくなります。本人は落ち着こうとしても落ち着けない病気があるんですよ。”身体は食べ物でつくられている”とずーっと言わせてもらっていますが、やはり落ち着けないのも食習慣なんです。甘い物の食べすぎ、合成添加物のとりすぎなどで落ち着けなくなっちゃいます。

甘い物を食べた後、反動でしょぱい物を食べたくなったしませんか?そこから抜け出さない限り、その繰り返しをし、身も心も病気になってちゃんと病名もついちゃっています。それで野菜等の甘くも無く、しょっぱくも無い、噛めば噛むほどにその物の味がする食生活をし続けると身も心も満足します。

「王様のパンも野菜のように、噛めば噛むほどに身も心も満足するパンを焼きたい・・・」 それが王様のパンの心のこだわりです。

生種づくりのこだわり

天然酵母のパン屋で生種づくりにこだわるのは当たり前だろうと思うかもしれませんが、ちょびっと語らせてもらちゃいます。パンは発酵食品です。味噌とか納豆、醤油などと同じように自然発酵したものは、体にとてもいい作用をします。自家製酵母を起こしたり色々な天然酵母を試して見ますが(今も試行中)うまいと思え体にいいと思えるのは今はホシノの天然酵母菌を完熟に起こした生種を使って焼いたパンです。

パンの形はしているけど十分な醗酵をしてないと、それはからだによくありません。生種づくりのところで、温度、時間、自分の舌の感覚で十分に醗酵させる。気の抜けないところです。元がちゃんと出来ていると後はパンの中の小宇宙の世界です。人はただ見守るだけ。どこか子育てと似てませんか?

食材のこだわり

小麦粉

夏でも朝晩冷え込み、温度差のある北海道で育った小麦は何ともおいしい。江別製粉のはるゆたか・はるゆたかブレンド・全粒粉をブレンドして使っています。

天然酵母

天然酵母はホシノの酵母菌。時々失敗します。(生きている物なので扱いはとても難しいのです。)砂糖は三温糖とてんさい糖を使い分けています。

自然塩

リーンなパンを焼く時、小麦・酵母・塩・水だけなのでうまみを引き出す塩の役割は大きい。今は”福塩”というのを気に入っている。

油脂

油脂はボーソーの調合米油です。 米食中心の日本人には米油が合うのではないか。 小麦の焼ける香りを邪魔しないのではないかとズーット昔から使っています。

平飼自然卵

夕張のユニファームから週2回取り寄せています。平がいの有精卵。鳥さんが鳥らしく育っています。ユニファームの卵は、卵アレルギーのある大人の方でも食べられるそうです。(大人ね!)

旭川の水道水の水源は、大雪連山からの冷たく澄んだ水が流れる忠別川と、北海道遺産にも選定されている石狩川です。王様のパンでは、水道水に塩素を取り除く浄水器を使用し、定期的にカートリッジを取り替えているので、衛生的でおいしい水です。

安全と健康を考え、使っているもの

浄水器

パンに使われている水は、塩素を取り除く株式会社フリーサイエンス社のワンウォーターECOの浄水器を使用しています。一般的な浄水器は、浄水器本体に水を引くための取水ホースと浄水後に通水する排水ホースが本体扱いで交換されないため、排水ホース内部の壁面に泥状の汚れが付着した状態になる場合もあります。それに比べワンウォーターECOの浄水器は、汚れた浄水カートリッジを短期間で交換することで衛生状態を保つことができます。カートリッジは3ヶ月に1度、取り替えていますので、衛生的かつ、安心でおいしい水です。